財団法人日本消費者協会では3年ごとに（葬儀についてのアンケート調査」を実行して発表しています。その結果によると、御葬式の費用は全国平均で約199万円かかっています。この葬儀にかかっている費用を詳しく見てきますと、葬儀本体の費用が約126万円、寺院関係の費用が約51万円、飲食費が約45万円です。しかし、財団法人日本消費者協会のこのアンケートは、この協会の消費者モニターとこの協会会員1024人のうち、過去3年以内に身内に葬儀のあった人294人の回答です。
日本では毎年110万人くらいの人が亡くなり、少なく見積もっても、約100万件のお葬式が行われています。したがって、この数字はあくまでも一つの目安と考えるべきです。お葬式の費用は、お葬式その物を行うためにどうしても必要な棺代とか遺体を運ぶための寝台車の料金とかドライアイス代とか火葬料などと、仏式の場合は僧侶への読経料とか戒名代、そして参列者の数によって変わってくる飲食費や返礼品の3種類に分かれます。ある日、突然お葬式を行わなければならなくなったとして、そのお葬式をどのようにするのかをまず、しっかりと決めておく事が大切です。
たとえば、家族だけでひっそりと別れを惜しむとか、親せき縁者、友人知人に集まってもらって、十分なお別れをするとか、お葬式その物が故人をあの世へ送る目的と、残された人とのお別れの意味があるものですから、お別れを十分にするとか、故人をあの世に無事付いてもらう事を大切に考えるとかする事で、お葬式の何に重点を置いて行うかが決まります。遺体を安置所において、葬儀社の人とどのようなお葬式にするかまず話し合うのですが、自分の基本的考えをもっていると、疑問点も質問でき、何にどのくらいかかるかお葬式の費用についても見通しを立てることができます。